今日は僕にとって鍼の先生のお葬式に出席してきました。
その方は鍼灸師ではなく学校の先生だった方なのですが、僕にとっては鍼灸の先生でした。
なぜなら僕が鍼灸師なりたての頃、僕にとって初めての患者さんだったからです。
医療系技術職の方なら分かって頂けると思うのですが、練習の時って身内や知人にタダでやらせてもらいますよね!?初めてお金を頂いた身内以外の患者さんの事ってすごく鮮明に覚えていませんか?
僕は祖父から引き継いだ初めての患者さんだったわけで・・・
(初代、起業組の方に言わせたら引き継いでやってりゃ甘いのかもしれませんがね・・・)
僕が治療した後、祖父との施術の違いを感じた様に話して下さり、僕じゃなくて祖父にして貰いたいという事なくずーっと通ってくださった方なのです。
当時、引き継がせていただいた患者さんは、無事引き継がせていただけるか、2~3回のうちに祖父に戻るか、黙って来なくなるの3パターンでした。
僕の施術に明らかに満足していないのに、その後もずーと通ってくださり、指導までして頂けた患者さんは、その方を含めほんの数名だけでした。
僕は祖父とその先生方に鍛えて頂き、技術を引き継ぐことが出来たのです。
今思うとなんておおらかな時代だったのでしょう・・・
(あと、完全に僕はレールを引かれたおぼっちゃん鍼灸師ですね・・・)
今日、祭壇の写真の前で、その事に対する感謝とご冥福をお祈りしてきました。
~追伸~
最近思うのです。
当時より鍼や灸を”治療”として必要とする患者さんもだんだん減ってきましたが、鍼や灸を”癒し””ヒーリング?”よくわからん名称で利用して集客する位なら、僕は生きてる限り、そこに寄らないで古臭い鍼灸治療(衛生条件は近代的にしますよ)を続けていこうと・・・。
最近整形内科という本を読みました。
勉強になりました。
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