松浦鍼灸院

鍼灸で身体の不調を治すだけではなく、不調が出ない身体をつくる お手伝いをする。 当院は“未病治”を目標に鍼灸院を運営しております。

2018年09月

この道や 行くひとなしに 秋の暮れ

先日、毎日往診に伺っていた患家より鍼灸師としてできる最後の治療をして帰ってきました。
帰りの車の中から涙が止まらなかった・・・。

患者さんの家族はある日を境に私の事を鍼医者と呼んでくれたが、患者さんは心の中でどう呼んでくれていたのだろうかな?
そういえば先代は多くの患者さんから鍼医者と呼ばれていたっけな。
主治医が鍼灸を認めてくれたから、私も最後まで関わることができ、自宅で自然に死を迎えるという事のお手伝いが出来た事、本当に感謝です。
残り少ない気を使って、最後に手を握り返してくれたのが何より嬉しかった。
昔、カバンを持って往診について行って何度も見てきた風景だけど、西洋、東洋関係なく、患者さんにとって良い部分を補い合えば、とても良い死を迎えられるという事を再確認できた。
この1ヶ月鍼医者と呼ばれても恥ずかしくない、鍼医者と呼ばれるならできて当たり前の仕事がちゃんとでき、少しでも先代たちの残した志に近づけたのではないかと自分で認めようと思う。

唯一後悔する事は、この1ヶ月間の施術を誰一人に見せて伝えられなかった事かな・・・。
伝承医学である鍼灸医学は机上の学問ではなく、一緒に仕事をして傳えてゆくものだからね。
明治政府が望んだように、このまま自然に消えてゆくのかもしれないな。
鍼灸にこそ死脈がでているのかもしれない。

本日、患家より訃報の知らせがあった為、この1ヶ月を思い起こして日記に残しておこうと思った次第です。


~追記~
もう鍼医者と呼ばれる仕事はしたくないな。
誰かの死を目にするのはやっぱり悲しい。
医師や看護師はすごい仕事をしているなと心より思う。


注)鍼医者という表現は資格や地位の話ではないです。


20180829_0001
20180829_0002


平成30年9月の休診日は、2日、6日、9日、13日、16日、20日、23日、27日、30日となります。
休日でも特に用事が無ければ急患の対応は致しますのでお電話でお問い合わせください。
このカレンダーはセイリン株式会社が発行しているものを引用させていただいております。

↑このページのトップヘ