私がとても尊敬するある方とメッセージをしていて、「安心して受けられる鍼灸の施術者が居ない」という話をされていて思っていたことがあったので思い切って書いてみたいと思います。

いろいろな立場の人に、思ったことや今の鍼灸に対する考えを付け足してSNSで拡散して頂けると嬉しいです。反対のご意見も勿論歓迎です。どうか私の様な生意気な若輩者に御指導ご鞭撻の程よろしくお願いいたします。

さて、安心して受けられる鍼灸の施術者、あえて昔ながらの呼称をすれば鍼医者が少なくなってきている問題について自論を少しだけ。

先ずは私について、「性格はクソだが技術だけは本物」だとか、「あいつ腕だけはいい!」と評価されますがそれは当然だと思っております。私は鍼灸の技術だけに人間のスキルを振り分けた結果がこんな性格の偏った変人が育ったんだと自覚していますから。私を含め、職人に変わった奴が多いのも同じことだと思ってます。

私は鍼灸院の跡継ぎだから当たり前の様に志と技術の伝承をさせて頂く事が出来ました。今、修業時代の過去を振り返って、私が思うのは、患者さんに恵まれていたなという事。
私が断言できるのは、良い鍼灸師を育てるのは師匠と、師匠の治療を長年受けていた年老いた患者さんだという事。
患者さん側にしてみれば、良い鍼灸師の弟子を一緒に育てる事で、自分の子供達、家族に良い鍼灸を残していったんだと思います。要は患者さん家族の生活に家庭医として鍼医者が必要だから育ててもらえたと云う事。(法的には医師じゃないとかそんな類の話ではありませんのでご理解ください。)

また、質問するな!黙って見て盗め!とよく言われましたが、あれは治療風景を脳に焼き付けていたんだな!と。
患者さんの顔は思い出せなくても、所見、症状と鍼の配穴だけは鮮明に覚えていますからね。師匠の治療に関するビックデータの構築が若い時の大切な修行の一つなのだと。今時どきならスマホに写真とれば済む話ですね(笑)

先代が亡くなり、病気から家族と友に助けられて回復したとき、私が伝える側の立場になっている事に気付いた訳ですが、私が次の世代に伝える事は難しいかな?との結論を出しました。
まず第一に息子2人は自分の道を歩み出しているしね。

それとは関係なく?、私が難しいかな?って結論をだしたのは、年寄りが鍼灸に子供や家族を連れてくることが減ったと云う事。
これが一番の原因ですね。
患者さんの家族が求めていない鍼医者は、世代交代した後に家族に必要とされる訳がないと。
無理やり需要を起こそうとしても、必要とされていないものは必要じゃないんですよ!
核家族化の影響は確実に鍼灸にも影響していたという訳です。

次世代の家族から必要とされていない技術の伝承はしてもしょうがない、私は私の代で古い形の鍼灸を伝えるのは終わりにしようと!
こう考える鍼医者と呼ばれた先生たちが弟子を育てられなくなった理由が分かってきました。これが安心して受けられる鍼灸の施術者、あえて昔ながらの呼称をすれば鍼医者が少なくなってきている問題の原因ではないかと。

そこで、私は、これからは海外で進化した科学的なAcupuncture の時代かな?と考え、若い先生でも、比較的簡単に技術習得する事ができ簡単に再現が可能で、75%が効果ありと論文でも発表され、即効性があるASP鍼を使った新しい鍼治療を普及していこうかと!

そうすれば、安心して鍼の施術が受けられるセラピストが増えると云う事につながるのではないかと・・・。

勿論、私の技術を患者さんか求めて下さる限り、ウデを磨き続け、昔ながらの鍼灸も提供させていただきます。

最後に…
専門学校を卒業した生徒は、卒後せめて2年間の母校での研修を必須にすべきかと。それくらい専門学校は責任を持って鍼灸師を育てて欲しい。と、いうか、暴走開業は患者さんの為、鍼灸業界の為に止めてほしい!
初心者がいきなりサーキットで走ればどうなるか?簡単に想像できると思う。
まあ、リンク先の先生のお言葉に、「学校は無事に国家試験を通すのが使命だからそれでいいのだが、鍼灸師になろうとする人は学校では食っていける技術も教えてくれると勘違いしているから鍼灸師を志す人が今も多い。」とあるが、3年で開業できお金が稼げるという低い志の者を入学させのも問題だと思う。入学させたらそちらも教育しないと…。
今回、ASP鍼の問い合わせを受けていて、内容は丁寧でも、まず儲かりますか?系の質問が多かったことで実感した。
まず、学校は学力と共に、志の高い者に免許を受ける資格を与えるべきだと少し?いや大分生意気な自論を述べて終わりにします。

下記リンク先のお医者さまがおっしゃってくれている他の内容もとても素晴らしいのでよかったら一読してみて下さい。

香杏舎銀座クリニックのホームページ「第150回「鍼灸師の資格が危ない」

PS.神戸市で開業している私の妹(神戸やわらぎ整骨院・鍼灸部門)も、先代より同じ志と技術を継承しております。