現代のストレス社会によって腰痛で悩む人が増え続けていることは先進国共通の課題です。この問題に正面から向き合い成果を出している国があります。
それは、オーストラリアです。  
 オーストラリアでは、腰痛患者を減らすこととそれに関わる無駄な医療費を削減するため大規模なメディアキャンペーンを行いました。
 具体的には、有名人を使い腰痛について最新の正しい情報を伝えながら、腰痛があっても恐がり過ぎず体を動かすことの大切さをテレビなどを通して大々的に訴えました。
 その結果、腰痛があっても活動的に生活する人が増え慢性腰痛患者を減らし、医療費も15%削減することに成功しました。こうした取り組みも基盤となり、イギリスをはじめ西洋諸国の多くの腰痛診療ガイドラインに「 過度の安静は指示すべきでない」といった内容が記されるようになりました。
 ギックリ腰で、お医者さんのところへ行き「動いたほうがいいですよ。仕事にもできるだけ行きましょう。」と言われると「こんなに痛いのにお医者さんはわかってくれない」と思う方もいるかもしれません。でもそれが、世界中のガイドラインに沿った正しい治療の一環なのです。 腰痛は怖くない。腰痛は「動かして」治しましょう。
参考:一回3秒これだけ体操 腰痛は「動かして」治しなさい 松平浩著(講談社)
腰痛は脳で治す 松平浩、笠原諭箸(宝島社)
腰痛借金 痛みは消える! 松平浩、勝平純司箸(辰巳出版)

引用元:http://www.pain-medres.info/gkoshi8/shousai.html#australia

この話、だいぶ前から言われていて、理屈では分かっていても、痛い痛いと言っている患者さんに面と向かって動きなさいともなかなか言えないものなのです・・・。