開院70年 直神傳澤田流® 松浦鍼灸院

鍼灸で身体の不調を治すだけではなく、不調が出ない身体をつくる お手伝いをする。 当院は“未病治”を目標に鍼灸院を運営しております。

直神傳澤田流®(じきしんでん さわだりゅう)松浦鍼灸院の公式ブログです。

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新年あけましておめでとうございます。
大病をしてから2
年が経ちました。
本当に色々ありましたが、多くの方々に助けて頂き、体力、気力とも少しづつ回復してきています。
皆様への感謝の気持ちを忘れず、鍼灸で少しでも恩返しができればと思っております。
本年もよろしくお願い申し上げます。

平成29年 元旦

松浦鍼灸院
院長 松浦哲也


「病になっても病気にするな」

人は誰でも、「体調が優れない」、「どこかが痛い」など、

「病」に罹ることはあります。

しかし、この時の「病」の捉え方が重要なのです。

「病」には当然のことながら、

軽いものから重いものまで様々ですが、

得てして「気」まで病んでしまう方が多いようです。

まさしく「病気」に陥る瞬間です。

「病」は身体の内側から、

あなたに知らせるSOSのサインです。

このサインに心身を傾け、

日々の暮らしの是正を行っていただきたいのです。

この「病」のお陰で、

「日々の忙しさから休息を得ることができた」、

「周囲の人々の優しさを感じた」

「同じ症状を持つ方の辛さがわかるようになった」

などポジティブに受け止めましょう。

老化や難病など難治性の現状にも、

身の周りの「できること」に目を向け心身を動かして下さい。

「小さなできること」が「大きなできること」に変わるはずです。

「病」にとどめる「強い気」こそが、

その後の症状改善に大いに関わってくるのです。

 

これはちょうど病になり、気まで病んだ頃に、

大学の先輩が投稿していた「病の教訓」であり、

「病気を克服」しようと思った考え方です。

 

大動脈解離発症から2年経った、
今日だから分かります。

今、生きていられるのは、

救ってくれたお医者様は勿論、

どんな時も一緒に居てくれた家族、

いつも助けてくれた友達と、

この言葉に出会えたからだと。

 

同じような病になってしまって、

気まで病んで、悩んでいる人にこの投稿が目に触れ、

気が回復するきっかけになってくれればいいなと思います。

 

今日は僕にとって鍼の先生のお葬式に出席してきました。
その方は鍼灸師ではなく学校の先生だった方なのですが、僕にとっては鍼灸の先生でした。
なぜなら僕が鍼灸師なりたての頃、僕にとって初めての患者さんだったからです。
医療系技術職の方なら分かって頂けると思うのですが、練習の時って身内や知人にタダでやらせてもらいますよね!?初めてお金を頂いた身内以外の患者さんの事ってすごく鮮明に覚えていませんか?
僕は祖父から引き継いだ初めての患者さんだったわけで・・・
(初代、起業組の方に言わせたら引き継いでやってりゃ甘いのかもしれませんがね・・・)
僕が治療した後、祖父との施術の違いを感じた様に話して下さり、僕じゃなくて祖父にして貰いたいという事なくずーっと通ってくださった方なのです。
当時、引き継がせていただいた患者さんは、無事引き継がせていただけるか、2~3回のうちに祖父に戻るか、黙って来なくなるの3パターンでした。
僕の施術に明らかに満足していないのに、その後もずーと通ってくださり、指導までして頂けた患者さんは、その方を含めほんの数名だけでした。
僕は祖父とその先生方に鍛えて頂き、技術を引き継ぐことが出来たのです。
今思うとなんておおらかな時代だったのでしょう・・・
(あと、完全に僕はレールを引かれたおぼっちゃん鍼灸師ですね・・・)

今日、祭壇の写真の前で、その事に対する感謝とご冥福をお祈りしてきました。

歴程

~追伸~
最近思うのです。
当時より鍼や灸を”治療”として必要とする患者さんもだんだん減ってきましたが、鍼や灸を”癒し””ヒーリング?”よくわからん名称で利用して集客する位なら、僕は生きてる限り、そこに寄らないで古臭い鍼灸治療(衛生条件は近代的にしますよ)を続けていこうと・・・。

最近整形内科という本を読みました。
勉強になりました。

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これは丸山薫先生(丸山武彦先生のお父さん)が松浦博一先生に送った冲中の内科書の著者、冲中重雄先生が東大を定年退職する時に行った最終講義の一節を我々鍼灸師も座右の銘にしなければいけないね。って言う事です。
本文は「書かれた医学は過去の医学であり目前の悩む患者の中にこそ明日の医学の教科書がある。医者として必要な事は権威をふりかざすことでなく患者との人間関係を親密に保つ事である」ですね。

と、先輩鍼灸師である岡島先生が解説してくださいました。

私は医者ではありませんが、「医療に携わる者として一番大切にすべき心得」なのだと、祖父の残してくれた掛け軸を見て感じました。

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