脳卒中による志望者は
年間でおよそ14万人にのぼるといわれており、

脳卒中患者の約2割が命を落とし
残りの6割以上の方は
後遺症が残ると言われています。
脳卒中とは、
脳血管障害の総称ですが、

大きく分けて
・血管が破れるタイプ
・血管が詰まるタイプ
に分けられます。

さらに細かく分けると

血管が破れるタイプには
・脳出血
・くも膜下出血

血管が詰まるタイプには
・一過性脳虚血発作
・ラクナ梗塞
・アテローム血栓性梗塞
・心原性脳梗塞症

が挙げられます。

これらを発症すると、
命に関わるだけでなく、

寝たきりなどの重い後遺症を
残す可能性が高くなります。
脳卒中の三大危険因子として
①高血圧

②糖尿病
③高脂血症(コレステロール)

このような症状に心当たりのある方は
注意が必要です。

・減塩
・禁煙
・糖尿病予防
・コレステロール対策
・適度な飲酒
・ストレス発散

このような
危険因子を出来るだけ取り除くことが
重要視されています。

脳卒中の後遺症で代表的なものは
・片マヒ
・半身マヒ
・失語症
・構音障害
・嚥下障害
・記憶障害
・運動障害
・精神障害

が挙げられますが、

このような後遺症が
生活に支障をきたすことで
二次的に起きる

・無力感
・抗うつ感

このような症状も
後遺症に入ると考えられています。

今回は脳卒中による後遺症の回復に、
鍼灸が効果があるという記事を
見つけましたのでご紹介させていただきます。
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< Guangdong Chinese Medicine Schoolの研究>

・脳卒中を起こした患者に鍼灸の治療を行い、全体的な効果率は90%、そのうち46.67%の患者に大幅な運動能力の改善が見られました。

その中でも、手足の運動機能と、日常生活の活動範囲に特に改善が見られました。

<Heilongjiang Traditional Chinese Medicine Second Affiliated Hospital の研究>

**・この研究は手の機能の回復に焦点を合わせて行われました。

・手と頭のツボを刺激する治療に加え、頭に電気鍼の治療を行いました。

・治療は週に6回、4週にわたって行いました。

・全体の効果率は85%という高い数字でした。

<Heilongjiang Provincial Academy of Chinese Medicine>

・この研究では、鍼灸が脳卒中後の便秘を助ける効果があると結論づけられています。

・投薬治療をしたグループの効果率は68.4%だったのに対し、鍼灸を受けたグループの効果率は85.3%にも上りました。

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この研究で、
動かしにくくなっている手や足、
後遺症として出る便秘に対し

とても効果が出ていることが分かります。

脳卒中の後遺症で悩む方は
沢山いらっしゃいます。

そのような現状に対して
鍼灸がもっと普及し

後遺症で悩む方の日常生活の
活動できる範囲が広がることで

二次的に起きる
無力感や抗うつ感などの
二次的な症状の予防にも期待ができます。

鍼灸の可能性が
さらに広まっていくといいですね。
引用:Health CMI 2016年1月2日
http://www.healthcmi.com/Acupuncture-Continuing-Education-News/1577-acupuncture-helps-stroke-recovery
*で使用したツボ

Neiguan (PC6):内関
Renzhong (DU26):人中
Sanyinjiao (SP6):三陰交
Jiquan (HT1):極泉
Chize (LU5):尺澤
Weizhong (BL40) :委中
Fengchi (GB20):風池
Yifeng (SJ17):翳風
Jiache (ST6) :頰車
Yangbai (GB14):陽白
Quchi (LI11):曲池
Waiguan (SJ5):外関
Hegu (LI4):合谷
Houxi (SI3):後谿

**で使用したツボ

Hegu (LI4):合谷
Houxi (SI3):後谿

引用元:http://healing-studio.com/nousottyuu.html

このサイト良くまとめられていて好きです。
今日は脳卒中の後遺症のレポートを引用転載させていただきます。
私も脳卒中の後遺症の患者さんを定期的に治療させていただいた経験があります。
費用的な事情で通えなくなってしまった患者さんも数人おりました。
費用を考えなくてもよい状況が実現できるなら鍼灸治療によりもっと回復できる患者さんが増えると思うんですけどね・・・
資本主義国家では難しい問題ですね。